六甲全山縦走

2023.12.29

いつか歩いてみたいと思っていた六甲全山縦走を、年末休みの機会にやってきた。
せっかくまとまった休みが取れているので、普段あまり行けない場所の山をと。
夜明けから夕暮れまで歩きっぱなしだったが、慣れない土地の山や町を歩いている時間は幸せで、旅風情を味わいながらの登り納めとなった。

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塩屋駅近くのコインパーキングに車を停めて行動開始。
このあたりの住宅街は坂の多い地形と道の狭さに驚く。

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六甲山系最西端のピークである旗振山の頂上で、ちょうど太陽が昇る。

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縦走路前半(西側)は、住宅街の間を縫うようにして小さな山と山をつないで歩く区間が多い。

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六甲全山縦走でもっともシンボリックな風景かもしれない、須磨アルプス、名勝・馬の背。
標高も300m程度で住宅街にもほど近いにもかかわらず、この場所だけがこのように一枚岩の露出した地形になっており不思議。
ゆっくり歩けば危険な場所はないが、気を抜くと滑るかもしれないので注意。

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六甲全山縦走路を示す看板は住宅街の中にも立派に設置されている。
塩屋駅の周辺もそうだったが、とにかく道が入り組んでいて細くて、坂が多い。
神戸は山と海に挟まれた土地であることは認識していたが、ここまでとは。

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菊水山。これまでの区間にはない激しめの急登で思わず体力を消耗する。
このあと、一度また標高を下げて摩耶山に向けてさらに登り詰めていくことになる。

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菊水山で消耗した体に追い討ちをかけるように訪れる摩耶山の登り。
頂上の掬星台から見る神戸市街地の景色は迫力があった。やや霞んでいるのがもったいない。

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摩耶山から六甲山最高峰までは、六甲山上の町を抜けていくため、人工物や舗装路の多い区間が続く。
小刻みにゆるやかなアップダウンを繰り返すうちに到着した。

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登りという登りは六甲山最高峰までで、あとは宝塚まで基本的にずっと下り基調となる。
怖いのは、登山道が途切れる区間がいくつかあるため、路肩の狭い車道歩きを強いられることだ。
できるだけ右側を歩き、カーブミラーにも気を配る。

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日が暮れるころ、宝塚駅に到着して六甲全山縦走を無事に終えることができた。
手元の計測で、距離は 45km ほど、累積登りは 3,000m 強と、今年の日帰り山行の中ではおそらくもっともハードなものとなった。
充実感を味わいながら、電車で塩屋駅に戻って車を回収した。
登り納めに相応しい山旅になったと思う。

ー以上ー