谷川岳

2016.03.05

3 月に入り、春が近づいてきた。
山は厳冬期から残雪期へと入り、冬型の気圧配置が緩んで登山日和の日が増えてくる。
今回は、そんな日を狙って、残雪期の谷川岳に登ってきた。

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ロープウェイに乗って天神平から登る。
いきなり目の前に谷川岳の山容を捉えながら距離を詰めていく。
さすがこの山域の雪の量はすさまじく、山全体が白い。

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上部は樹林が雪に埋もれ、のっぺりとした雪の斜面をひたすら登っていく。
山が雪を被っていると距離感がわからず、見えている山頂がいっこうに近づかないが、登山道に連なっている人影を見て、その距離が意外と長いことを認識する。

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谷川岳の肩まで来た。ここからはもう一息。
空の青が濃く、白い巻雲がよく映える。

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肩の小屋。

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谷川連峰主脈の山々。
見えている山のすべてが白い。
残雪期と言うが、ここはまだ冬そのもの。春の太陽の日差しだけが暖かい。

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雪に埋まる山頂標識。

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谷川岳は二つのピークを持つ双耳峰となっている。
オキの耳からトマの耳を望む。
頂上は登山者で賑わっている。

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この下山は爽快。ソリやシリセードを使っている登山者もいた。
まるで富士山の砂走りのような感じで滑るように下っていける。

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無事に下山した。
初めての谷川岳はいきなり雪山だったが、天気も穏やかで、ゆったりとした登山を楽しめた。
この季節の雪山は、天気が安定しやすく、雪山に登りやすくなる。
しかし一方で、暖かくなると雪が緩んで雪崩が発生しやすくもなる。
雪山登山は、さまざまなリスクを想定して計画を立てつつ、行動中の臨機応変な判断が求められる。
これからも安全登山で四季の山を楽しんでいきたい。

ー以上ー