小金沢山
今までにないほど山から遠かっていた 5 ヶ月ぶりの登山。
以前より、小金沢連嶺を南北通して縦走したいと思ってはいたものの、足の怪我の様子見や体の鈍りもあるので無理しないプランへ。
ほぼ稜線に近い湯の沢峠まで車で上がり、小金沢山までを往復する。
最小の負荷でできるだけいい景色を見られる山行とした。

湯の沢峠の駐車場から歩き始めてすぐの分岐を北側に入り、白谷ノ丸方面を目指す。
気持ちのいい樹林帯だが、大きなブランクを背負った体には堪える上り坂。

白谷ノ丸に着いて振り返ると雄大なる富士。

周囲は黄金色のススキが茂り、すっかり秋の風景に変わっていた。

白谷ノ丸から先は樹林帯基調。
小金沢連嶺といえば開放的な風景の草原が広がるイメージであったが、これは意外だった。

黒岳で一瞬、空が開ける。

ここは「黒岳の広葉樹林」というタイトルで、やまなしの森林 100 選に選ばれている場所のようだ。
山や森の多い山梨県の中で 100 のうちのひとつとなれば、きっと美しい森の風景に出会えることを期待させられる。

そして実際に、その期待に応えるように美しい森だった。
平坦な地形が広がる空間に、カエデの木々がちょうどいい密度で並んでおり、明るい森を作っている。
あの看板を見なかったとしても、この場所に立てば「お、ここはいいな」と確実に気付けるくらいには素敵な場所だった。

このあたり一帯の紅葉は 10 月上旬で色づきはじめだったが、あと 1〜2 週間で見頃といったところだろう。
個人的には、色づきはじめの緑と黄色と少しの赤色が混ざり合う感じも好み。

黒岳から少し北上して鞍部まで下りると、草原の開けた場所に出る。
正面奥に見えるピークのさらに少し登ったところが、牛奥ノ雁ヶ腹摺山だろう。

登り返しを経て、牛奥雁ヶ腹摺山の頂上に着いた。
日本一長い山名とのことで、山頂標識のアルファベット表記を見るとよりインパクトがある。
この印象的な名前から、登山を始めた 10 年前から知っていた山名だったが、ようやく来ることができた。

さらに北上し、小金沢山を目指す。
気持ちのいい笹原と、紅葉し始めた木々。

樹林帯の中も笹原が続く。
今回、湯の沢峠と小金沢山の間を往復したが、牛奥雁ヶ腹摺山と小金沢山の間がもっとも良かった。
比較的平坦で、道も歩きやすい。

本日の折り返しポイント、小金沢山に到着。
先ほどの牛奥雁ヶ腹摺山とあわせて、山梨県大月市による「秀麗富嶽十二景」の二番山頂に指定されている。

秀麗富嶽十二景のひとつとだけあって、本当に富士山が美しく見える。
富士山に雪がある季節にまた訪れたくなった。

小金沢山で折り返し、南下する帰りの道のりは常に富士山が正面に見える。

白谷ノ丸付近の、富士山に向かってまっすぐ伸びる登山道。
山アテ道路ならぬ、山アテ登山道。

湯の沢峠に戻ってきた。
この先の大蔵高丸やハマイバ丸も歩いてみたい。富士山が冠雪しているときに来たい。
行程としては軽めのハイキングだったはずが、5 ヶ月ぶりの登山で鈍った体には大きな疲労を感じた。
でも山を歩くと気持ちがスッキリして心地よい。近場でいいので、また山へ行こう。