奥松島
春分の日の連休、東北を巡る旅の途中で、宮城オルレの奥松島コースを歩いた。
日本三景・松島の観光地的な喧騒から少し離れた、宮戸島を中心とする静かなエリア。
松島の原風景を楽しみながら、縄文時代の生活の跡にも触れられる。自然と歴史がゆるやかにつながる、奥行きのある道だった。

観光案内所「あおみな」に車を停めて、目の前にある大高森の表登山口からトレイルに入る。

標高わずか 106m の大高森の頂上までは、遊歩道以上・登山道未満といった感じの道でよく整備されていた。

大高森の頂上から望む、松島四大観の一角「壮観」。
穏やかな海に浮かぶ島々と、遠くには冠雪の船形山。

宮城オルレのコース上には短い感覚でこまめにリボンが掛けられており、道を見失うことはほとんどなかった。
リボンには青と赤の特徴的な色合いに、宮城オルレのロゴマークが描かれている。

大高森を降りて再び平地に降りると、静かで歩きやすい舗装路に変わる。
今回は時計回りに歩いているので、赤い矢印の向きに進む。

遊歩道として整備された松林を抜けると、海沿いに出た。

新浜岬。「馬の背」とも呼ばれる切り立った岬で、先端部分に立ち入ることは難しそう。

短い竹林を抜ける。

先ほどは切り立った岸壁沿いに道があったが、こんどは穏やかな砂浜に出た。
月浜と呼ばれる、綺麗な白い砂浜で、夏には海水浴場として賑わうそうな。

月浜からまた少し山道に入り、稲ヶ崎公園へと続く小道を歩く。
椿の花がたくさん咲いていた。

稲ヶ崎公園。休憩できるベンチや東屋が整備された広場になっていて、高台になっているため海の眺めが良い。
この日はやや霞んでいたが、見える日は福島県相馬地方まで眺めることができるとか。

宮戸島のいたるところに咲くヤブツバキの花。
特に稲ヶ崎公園周辺に密集するように咲き誇っていた。

稲ヶ崎公園から平地に降りると、田園地帯の農道を歩くような道になる。
昔は海だった場所が、今は陸となって宮戸島を形成し、こうして農地として活用されている。

満開の梅の木。

実はここ宮戸島は縄文時代の史跡として重要な場所になっていて、大きな貝塚が残っているらしい。
それも数百 m 規模の範囲を誇る、日本最大規模の貝塚であるとか。
それぐらい、ここは縄文人にとって格好の生活拠点だったのだろう。

実際に長い年月を重ねて分厚い層になった貝塚の断面(本物)が展示されていた。
貝塚って、その名のとおり本当にたくさん貝殻が積み重なってできているんだなぁ。

ぐるっと歩いて、スタート地点の「あおみな」に戻ってきた。
ちょうど 10km くらいで高低差も少ない歩きやすいコースに、見どころが詰まった素晴らしいコースだった。
ほかにも宮城オルレのコースはあるので、また東北を訪れる際、機会を改めて歩いてみたい。