霧ヶ峰 八島ヶ原湿原

2025.06.20

初夏の霧ヶ峰へ。八島ヶ原湿原を周って、静かな尾根歩きを楽しんだ。
鮮やかな緑と、レンゲツツジをはじめとした初夏の花々に終始魅了される。
霧ヶ峰の花といえば盛夏のニッコウキスゲの印象が強いが、山肌を赤く染めるほどのレンゲツツジも圧巻だった。

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車山肩の駐車場に停めて入山。(無料の方は埋まっていたので 1 日 1,000 円の有料の方へ)
トレイルに入ってすぐにこの景色。霧ヶ峰は地上の楽園だ。

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今日は車山の頂上方面ではなく、八島ヶ原湿原へ足を伸ばす。
途中、静かな樹林帯にある山小屋「ヒュッテみさやま」に立ち寄り、カフェメニューを堪能する。
新緑の木漏れ日と爽やかな風が吹き、やすらぎのひとときだった。
ドライフルーツがぎっしりと詰まったパウンドケーキや、カリッと焼かれた厚切りトーストが美味しい。

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6月の亜高山帯は、レンゲツツジの開花シーズン。
いたるところで、オレンジがかった赤色の花を咲かすレンゲツツジの群生がみられた。

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木々の間から望む八島ヶ原湿原。
池塘は少なめで、広大な草原のような風景が広がる。
目を凝らすと、湿原内にいろいろな花が咲き誇っている。

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湿原の縁辺に沿って敷かれた木道をゆったりと歩く。

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キンポウゲの花。木道沿いの多くの場所で、小さな群生が点在するようにして咲いていた。

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たしかこれはシナノタイゲキ。
遠目で見ると地味だが、近くでよく見ると小さな葉の内側にピンク色の花のようなものをつけており可憐な印象に変わる。
この花は湿原内の一ヶ所だけで見られた。

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湿原の縁をまわって、周囲の尾根へと上がっていく。
ゼブラ山は正式名称・男女倉山。
ゼブラ山という愛称の由来は、積雪期になると山体にゼブラ模様が浮かび上がるからだとか。

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八ヶ岳連峰を望む。やや北寄りから見ているので、左側の蓼科山をはじめとした北八ヶ岳が大きく見える。

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いま歩いている尾根は、中央分水嶺トレイルと重なっているようだ。
いつか美ヶ原まで繋いで歩いてみたい。

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北の耳。

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北の耳から南の耳を目指す。奥に見えているのが霧ヶ峰最高峰・車山だ。
このあたりは絶景が広がっているにもかかわらず、人が少なく静かで最高だ。

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レンゲツツジに歓迎されるようにシングルトラックを進む。

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コバイケイソウの花もいたるところで一斉に開花していた。
立山の大日尾根では 7 月下旬に見頃を迎えていたので、やはりここは少し早い。

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南の耳。今回踏んだ頂上としては最後だ。車山肩に戻っていく。

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車山がぐっと近くなってきた。
あの山の手前の分岐で、山体を巻くようにして下山口へと歩いていく。

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こんもりとした優しい山養の蝶々深山を右手に捉えながら歩き、車山肩へと下山した。
天気もよく、充実の山歩きとなった。

ー以上ー