桐生アルプス

2025.05.03

群馬県桐生市の憩いの山々、桐生アルプスを渡り歩く。
春霞で景色こそぼやけていたものの、樹林帯に咲くヤマツツジと標高を上げるほど増えるミツバツツジ、新緑のコントラストが美しい。
尾根を北上すると岩稜混じりの静かな道へと様相が一変し、人影もまばら。
鳴神山の肩に立てば、袈裟丸山〜皇海山の稜線が重なり山桜が点描的な印象を添える。
最後は長いロード区間を通して町の空気にも触れ、群馬の里山をたっぷりと味わう一日だった。

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スタート地点付近、西桐生駅のレトロな駅舎は 1928 年の開業当初から使われている木造駅舎で、「関東の駅百選」や「登録有形文化財」などに指定されている。

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住宅街のものすごい坂道を抜けると吾妻山の登山道に入るが、これまた急坂の登山道だった。
住宅街から直接登山道に入れるような地理的好条件からか、朝からたくさんの地元民が登っていた。

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吾妻山を一気に登り、頂上に着くと桐生市街地が一望できる。
ただこの日は残念ながら霞が濃く、景色はもやっとしていた。

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この季節の桐生アルプスは、ヤマツツジが満開で見事だった。
霞んではいるが、赤城山もよく見える。

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吾妻山の先は鮮やかな新緑に包まれた静かなトレイル。

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ヤマツツジが咲き誇る。

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北上して徐々に標高を上げていくと、あるところからミツバツツジが多くみられるようになった。
ここまでの行程でよく出会ったヤマツツジは鮮やかな赤色の花びらだったのに比べて、ミツバツツジは紫がかったピンクっぽい色をしている。

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鳴神山から見る袈裟丸山・皇海山方面。
鮮やかな新緑と、ポツポツと咲く山桜。

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鳴神山よりも北側の尾根に差し掛かると、それまでと打って変わって岩稜や不明瞭な道が出てくる。
人もかなりまばらで、曇り空と相まって鬱蒼とした雰囲気になってきた。

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桐生アルプスの縦走を終え、舗装路に出た。
公共交通機関利用の場合は、ここから神戸駅まで歩いて電車で桐生市街方面に戻るのが定番コースのようだ。

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今回は、スタート地点までロードを走って戻る。28km 程度の道のり。
先日の南伊豆歩道で酷使した足の疲労が残っていたためか、このロード区間で左足を故障してしまった。

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最後は再びスタート地点と同じ西桐生駅に戻ってきて終了。
後半のロードを入れると半分以上はロードであったが、全体で 50km の道のり。
霞や雲の多い天気だったのが惜しいが、普段あまり来ることのない群馬の里山でツツジや新緑に囲まれた春らしい山歩きを楽しむことができた。

ー以上ー