今回は鳳凰山(鳳凰三山)へ。夜叉神峠から、個人的に未踏だった薬師ヶ岳と観音ヶ岳へ。
妻を連れて 2 人での山行。テント泊で累積標高 2,000m を 2 人で歩くのは初めてだったが、よく歩いてくれたと思う。
終盤は体力的に消耗してか、かなりつらそうにしていたが、結果的に大きなトラブルなく完歩できてよかった。
正直まだまだステップアップしてもらい、今回の行程でもよく見えた南アルプスの主脈の縦走登山も行けるくらいになってもらえると嬉しい。
夜叉神峠登山口駐車場から入山する。穏やかな森を抜けて峠を目指す。
九十九折りの樹林帯を抜けて夜叉神峠に出ると、白根三山が姿を現した。
夜叉神峠から再び樹林帯を歩いて南御室小屋を目指す。
しっとりとした森で、たくさんの種類の苔やきのことたくさん出会った。
見るからに毒キノコっぽいものや、ポルチーニのように美味しく食べられそうなものまで。
南御室小屋に到着すると目に入ってきたのは小屋の前に出ていた軽食メニュー。
どれも目を惹かれたが、ベーグルドックとブルーベリーのせミルクプリンをいただく。
2 人で同じものを食べて一緒に感動。どちらも絶品で、ここまでの行程を歩いた疲労が吹き飛ぶ。
今日はここで幕営したが、テント場もこじんまりとしていて落ち着く場所だった。
翌朝、まだ暗いうちから歩き始め、稜線を目指した。
薬師ヶ岳の頂上付近で、霞む雲海の向こうからご来光があった。
反対側を向けば、南アルプスの主脈が大きく見える。
朝日に浮かぶ北岳と間ノ岳。
鳳凰三山で最も高い観音ヶ岳(2,841m)から望む地蔵ヶ岳。
鳳凰三山のトレードマーク、オベリスクがよく見える。
地蔵ヶ岳は眺めるだけにして、観音ヶ岳で引き返す。
すっかり日が昇って、薬師ヶ岳の鮮やかな森の緑と岩の白が映える。
南御室小屋に戻ってきた。
テントを撤収し、下山を始める前に今日の軽食メニューが始まっていたので今日もいただく。
夏野菜カレーにしたが、トマトベースがよく効いていて最高に美味だった。
またこの軽食を目当てに同じルートを歩こうとすら思えるほどだった。
夜叉神峠小屋で最後の下りの前に少し休憩。若くて気さくな主人が営む過ごしやすい小屋。
古いきのこ図鑑が置かれていたので少し読ませてもらった。
この 2 日間で数々のきのこと出会ったが、後から本を見てもどれが何だったか確信を持って判別できない。きのこ同定の難しさを実感する。
とりあえず、白いきのこは大体猛毒だということを覚えて帰った。