静岡市のある静岡平野と、焼津市や藤枝市のある志太平野。この 2 つの平野を隔てる山地がある。今回はそこにある高草山を歩いてきた。静岡側(北側)にある満観峰と対を成す、展望の山。
花沢の里に車を停め、傾斜のある舗装路をたどって高草山を目指す。みかんの木が多い。
紅葉は今が見頃だった。例年、紅葉がゆっくりと訪れる静岡。今日は 12 月 10 日だ。
きのこがびっしりと生えた木。そのすぐそばには若々しい葉たち。ちょうどこの場所は栄養が豊富なんだろう。
ところどころで、焼津方面の景色が開ける。焼津市中心部や焼津港がよく見える。ただ、今日はこの季節には珍しく黄砂が飛来しておりやや霞みがかった空になっていた。
高草山頂上。ベンチが並べられた休憩しやすい空間になっているが、焼津の景色は道中のほうがよく見える。
富士山も見えたが、黄砂の影響か、霞んでいる。そしてだいぶ雪が減ってしまった。実は富士山にもっとも雪が積もる季節は、冬型の気圧配置が緩んで南岸低気圧が頻繁に通過するようになる春。
ゆっくりと山を下りていく。
みかんの木と紅葉。
花沢の里に下山し、この集落で暮らす人々の生活道路でもある小径を通って車を停めた場所へ戻る。このあたり一帯は、江戸時代の古い建物や斜面に家屋を建てるための石垣が当時の姿のまま残されており、重要伝統的建造物群保存地区にも指定されている。