大分県別府市にある火山、鶴見岳へ。
隣り合う由布岳の弟分のような位置づけの山であるが、こちらの鶴見岳は由布岳のような独立峰ではなく、南北に複数の山が連なった地形をしている。
その様子から地元では「別府アルプス」と呼ばれることもあるこのルートを歩いてきた。
この日の朝は、お隣の由布岳を眺めて過ごした。
毎年野焼きが行われるこの山は、美しい草原に覆われている。
車で通るたびに、この異国のような風景に感動する。
場所は変わって鶴見岳。
広く歩きやすい樹林帯を登っていく。
鶴見岳頂上。
全方向に開けた地形と、都市が近いことから、複数の通信施設が建っている。
噴気が湧き立つ塚原温泉。
鶴見岳火山群は、気象庁が指定する監視対象の火山のひとつ。
写真ではわかりづらいが、岩の間から熱い湯気が出ている。
高平山。このあたりは毎年野焼きが行われるため、山全体が草原地帯になっている。
辿ってきた鶴見岳と、そこから連なる山々。
こうしてみると、連山になっているのがよくわかる。
十文字原に下山したあとは、初夏の別府市街地を歩いて車を置いてある火男火売神社に歩いて戻る。
さすが温泉の街・別府、そこらじゅうで温泉が湧き出ている。
市内の用水路ですら、温泉になっていた。恐るべし温泉都市。
鶴見岳は、別府湾からその頂上まで一気に登る「一気登山道」というルートが整備されている。
といっても、街中はこういった普通の住宅地や舗装路を辿っていくのだが。
朝見川の源流を辿る。飲用可とのことで、冷たく美味しい沢水で喉を潤す。
これからいよいよ夏が始まるのかという実感が深まった、爽やかな初夏の山歩きとなった。