錦州の穂高岳へ。前穂高岳から北穂高岳への縦走を楽しみつつ、山を下りながら涸沢カールの紅葉も楽しむ欲張り計画。天気に恵まれ、紅葉も素晴らしく、文句なしの秋の大一番となった。
上高地から入山し、正面に見える岳沢を詰め、稜線を辿って涸沢に下りるという周回ルートを取る。
序盤は平坦な道を往く。
岳沢湿原。このあたりの遊歩道を周遊するだけでも楽しめる。
岳沢小屋のあたりは紅葉が最盛期。絶好のロケーションだ。屋根で布団を干していて気持ちよさそうだった。
岳沢からは焼岳と乗鞍岳の眺めが素晴らしい。
上部は岩場に変わるが、とくに危険箇所もなく前穂高岳に到着。ここからは吊尾根をトラバース基調に辿って奥穂高岳を目指す。
奥穂高岳頂上。北アルプス最高峰。
ジャンダルム・西穂高岳方面。北アルプス屈指の難ルート。危ないところは嫌いなので、ここを歩くことはないだろう。
穂高岳から見る笠ヶ岳は、横に長い岩壁のようになっている。笠ヶ岳は、見る角度によって印象が変わる山だ。
笠ヶ岳と対照的に、どこから見てもそれとわかる山容をしているのが槍ヶ岳。
奥穂高岳から北穂高岳への縦走路は、思いがけなく緊張の連続。カメラをザックにしまい、集中して通過しないといけない場所だった。
北穂高岳に到着。緊張の岩場だった。
日没になっても雲が湧いてくることもなく、一日を通して素晴らしい天気だった。
北穂高岳のテント場。小屋から少し離れているが、ワイルドな岩場の中にある。ここテントを張っている人は少なく、テント同士の間も空いているため、静かな夜を過ごすことができた。
翌朝。今日も素晴らしい天気。
昨日の夕方に見た景色をもう一度。真逆から光が当たり、違った印象になる。それにしてもこの大キレット、刃物のように鋭い尾根が延々と続いている。ここもいつかは歩いてみたいが、果たして...
北穂高岳から、涸沢カールを目指して下りる。正面の前穂高岳北尾根が美しい。
標高を下げていくと、次第に紅葉の木々が目の前に見えてくる。ナナカマドが真っ赤に染まっていた。
本命の絶景、涸沢カール。
さらに下部に広がる紅葉も素晴らしかった。
パノラマコースを辿って、屏風ノ頭を通りつつ上高地を目指す。
屏風ノ頭からの涸沢カール。
槍ヶ岳方面。
横尾まで下りてきた。このあたりの紅葉はまだもう少し先のようだ。
入山時に見た風景をもう一度見て、この周回ルートを閉じる。紅葉の最盛期に、この地に来れたことに幸せを感じた 3 日間だった。